アナログ原稿の印刷について
ねこのしっぽではデータ原稿でのご入稿を推奨しておりますが、アナログ(紙)でのご入稿も受付けています。
アナログ原稿は業務用の高性能スキャナーでスキャニングをしてデータ化し、製版・印刷を行います。
※スキャニングは全てのページで同一の基準値を用いるため、一部のページで飛びや潰れが発生しても仕様とさせていただきます。個別のページごとの調整をご希望の場合は、別途ご相談の上、お見積りとなります。また、処理に時間がかかるため、〆切に関しても多めに必要です(最低でも1週間以上。原稿の状態やP数により増減します)。
また、お客様の方でプリントアウトした打ち出しでの原稿の場合も、同様にスキャニングを行う関係上、原稿を完全に再現することが出来ません。あらかじめご了承ください。
メーカーによってはトンボ(特にセンター)の位置が違うので原稿用紙はメーカーを統一するよう心掛けよう。また同一メーカーでも発売時期によってトンボの位置が違ったり、天地空きが違うものがあるようです。このような時はメーカーが統一されていても印刷ズレが起こりやすいので特にご注意ください。
必ず黒1色で描いてください。グレーのマーカー類で塗られた場合も薄墨と同じです。あと修正液で文字を書く人もいますが、あまりおすすめできません。黒は黒く、白い所(ヌキ文字等)は白く、しっかりハッキリ描いてください。
はっきり言ってベタが得意な印刷機はありません。どの印刷所も苦労しているんです...。ベタが多い原稿は、インクの乾きが遅く裏写りすることが多くなります。きれいな仕上がりのためには一面ベタ等は避けましょう。
トーンを綺麗に印刷しようとすると薄い文字等はかすれたり飛んだりするので気をつけてね!特にサインペンで書かれた原稿に多く見受けられます。文字の上にトーンを貼ったりする時は更に注意してください。
最近トーンをちゃんと定着させないでメンディングテープで貼っちゃう人が多いですが、この場合トーンがうまく再現されなかったり、テープが印刷に出てしまったりします。特に表紙では再現精度の高いシルバーマスターを使用しているためトーンの上にテープを貼ると、ほぼ間違いなく出してしまいます。トーンの下に書いてある文字などもかすれやすくなります。一番問題が多い点なので要注意!!
・サインペンは上から消しゴムをかけると薄くなっちゃうので、なるべく使わない!
・えんぴつや薄墨は絶対に使わない!
・ベタは一面に塗ったり、ページ内で片寄った配分で塗るのは避ける!(オフセットをはじめとしてどんな印刷機でもベタは苦手☆)
■断ち切りは印刷に出る面より3mm程度大きく描いてください。
■切れたら困る箇所(特に文字)は、印刷に出る面より1cm以上内側に描いてください。
■同人誌は印刷に出る範囲に必ず全ページにノンブル(ページ番号)を入れてください。(ノンブルがない場合ページ順が違っていても責任を負えません。)
(通常)カラーの表紙は色分解して4色のインクで印刷しています。そのため原稿に使用されている金銀等のメタルカラーや蛍光色などは絶対に再現できません。マーカー等によっては肌色やピンク系・水色系・オレンジ系等の色には蛍光成分が入っていることがあり、これらの色はきれいに再現できません。ので十分注意しましょう。
薄い色はとびやすくなります。またインクによっては再現できない色もあります。バランスよく再現しようとすると、ある色が変わってしまうことも多く発生します。ご了承ください。
フルカラー原稿には通常のマンガ原稿用紙を絶対に使用しないでください!!!フルカラーなので当たり前ですが、水色・青・黄色などで印刷されている枠線もそのまま再現されてしまいます。(フルカラー原稿には表紙用原稿用紙が適しています)
※表紙用原稿用紙の外枠線は仕上がりよりも大きめに印刷されていますので、仕上がった時に端に書かれた文字が切れたりしないように原稿作成にはご注意ください。(ページの薄い本は、特に気を付けて下さい。)
●[同人サイズ原稿用紙](内枠:150mm×220mm、外枠:188mm×263mm)
通常、同人誌でよく使われている原稿用紙です。
・B5サイズの本を作るとき…原寸
・A5サイズの本を作るとき…82%縮小
●[投稿サイズ原稿用紙](内枠:180mm×270mm、外枠:226mm×316mm)
プロの人が商業誌で使っている原稿用紙です。
投稿サイズはいろいろなサイズがでまわっています。そこで当社では次のものを「統一規格」として推奨しています。
・B5サイズの本を作るとき…83%縮小
●原稿用紙は、漫画用の画材を置いている大きな画材屋さんや、イベント会場で販売しています。ねこのしっぽオリジナル原稿用紙は当社受付やイベント会場での企業出展ブースでも販売しています。
●1冊の本を作るとき、同人サイズと投稿サイズを混ぜないで下さい。
●原稿の端まで絵を描くときには、外枠(青い線)まで描きましょう。
●本になった時、だいたい仕上がり線(ピンクの線)で断ち切られます。
●ただし、断裁作業中に若干誤差が発生する事がありますので、端まで出したい絵などは、仕上がり線(ピンクの線)より外側(外ワク)まで描いてください。反対に、絶対切れたくない文字等は仕上がり線より2mm以上内側にいれてください。
●大事なセリフ・4コマは、内ワクの中に納めた方が仕上った際に見やすいです。
●描き方の図解は、こちらからダウンロードして下さい。 [PDFファイル: 500KB]
[トンボ ]
原稿のどこが真ん中になるのかを決める大事な線です。 多色刷りの時にも必要になります。絶対に消さないこと!!重要な線なので絵や文字、ベタなどで隠れないように しっかり守って下さいね。
※この決まりを守ることが、きれいな本の仕上りに繋がります。